応募者が見にくい最悪な採用サイトになってしまうわけ
先日気になる記事(http://toyokeizai.net/articles/-/172129)を読みました。
見にくく印象の悪い採用サイトとして、様々な企業がランキングで紹介されています。
誰もが知っているような大手の企業が不名誉なランキングで紹介されています。
当然就活生に人気な企業なので採用サイトを見に来る人も多いわけですが、実際にみてみると確かに見にくいものもあります。
なぜ、求職者から見にくいと指摘されたのか考えていきたいと思います。
採用サイトのデザインがかっこよすぎる
- アニメーションをつけて欲しい
- かっこよく派手なデザインにして欲しい
上記のような要望を受けることがあります。
かっこいいサイトは否定はしていません。なぜなら表現として、かっこいいクリエイティブなサイトがあっていいからです。
ではかっこよすぎて何が問題なのか?
今回考えるテーマは、「就活生向け」の採用サイトです。
求職者としてはいち早く情報を集めたいので、意図していないところでアニメーションが動くことは、ユーザーにとってストレスにもなります。
派手なデザインはインパクトはありますが、企業をしっかり調べたい求職者にとっては必要のないやりすぎなデザインになってしまいます。
一つ一つ自分が欲しい情報を手にしたい求職者が、自分の意思で予想した通り操作できるサイトが親切なのではないかと考えています。
欲しい情報を見つけづらい
求職者としては、企業のことを詳しく知りたいと考えています。
もちろん企業は一つだけでなく、たくさんの中から選ぶことになると思います。
スムーズに情報を集めたいときに、どこにどの情報があるのか全くわからないとなると困りますよね。
グローバルナビゲーション(メニュー)がどこにあるかわからないなども原因の一つです。
やはりおしゃれすぎるサイトは初めてサイトに訪れた人にとっては、分かりづらく感じるのが本音でしょう。
一度訪問してわかりづらいサイトは学習する手間も増えます。
それが原因で伝えたいことも伝わらず、見にくく印象の悪い採用サイトというレッテルを貼られることにつながってしまうのでしょう。
企業側の一方的なメッセージを伝える
印象が良くないと感じるのは、サイトのデザインだけではありません。
その企業自体の印象にも左右されますし、コンテンツの中身でも決まります。
企業の理念やメッセージを掲載する採用サイトは多いですが、
ただアツい感情的なメッセージだったり、一方的なメッセージを伝えているなという印象が強いです。
例えば、「一緒に明るい未来を作っていきましょう」みたいな表面的なメッセージとかも含めて指摘されているのかと思います。
最近では、「働き方の改善」をキーワードによくメディアでも取り上げられますが、どう改善しているのか具体的なことをサイトに示していないことも問題です。
自社のことをよく調べしっかり理解している学生さんに来てもらいたいのであれば、企業側も誠意を持って、一人一人目を見て説明するような気持ちでサイトのコンテンツを作らなければいけません。
まとめ
大手の企業にありがちですが、カッコよくておしゃれなデザインの採用サイトが就活生からはあまり印象が良くないということがよくわかりました。
よくこの大手企業のサイトのようなイメージがいいという要望を受けることもありますが、
大手企業の場合はブランドが確立されているため、アニメーションがかっこよくておしゃれすぎるサイトでも問題ないですが、
中小企業が大手企業のサイトデザインをただ参考にするのはやはり危険だと改めて感じました。
ただサイトのデザインを真似して作り、求職者に印象が悪いと評価されたら、予算がある大手企業は問題ありませんが、予算があまり取れない企業は無駄なお金となって消えてしまいます。
本当にアニメーションがかっこよく動く必要はありますか?
本当に求職者に刺さるかっこいいコピーをつける必要はありますか?
本当にプロカメラマンが撮る、モデルのような社員の写真が必要ですか?
本当にその大手企業のサイトデザインを真似る必要はありますか?
一つ一つ本当にそれが必要か、本質的なのか疑問を持ち、考えなければいけません。
綺麗ごとばかり書かれたメッセージではなく、就活生が欲しがっている情報を真剣に考えて、コンテンツを掲載する必要があるのではないかと思います。
今後採用サイトを作ろうとしている企業様も、企業の規模に関わらず、
求職者の目線に立って考えているのか。
考えなければいけません。